9340 アソインターナショナル 3Q後取材 20250612
2025/07/02
2025/07/02
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スピーカー: CFO
P/E 14.6x P/B 2.19x (取材記事公開日現在)
Q.3Qの業績をどう評価しているか?
A.国内に関しては矯正装置がやや計画を下回ったものの、LuxCreo社3Dプリンターの販売が好調であったことから、概ね計画通りに進捗している。海外に関しては、北米エリアの売上高が前年同期比で302%増収を達成し、好調に推移している状況である。
Q.4Qで利益が増加する傾向にある理由は何故か?
A.春季休暇中に矯正治療を開始する学生が多く、受注量が増加することに加え、上期は学会や株主総会によって広告宣伝費が増加することから、4Qの利益が一番多くなる傾向にある。
Q.若年層の歯列矯正需要は引き続き堅調であるという認識で合っているか?
A.その認識で合っているが、今後は全年代へ需要が拡大していく見通しである。
Q.矯正装置製造のデジタル化により、今後はどのように市場が拡大していくと考えているか?
A.プリンターに関しては、アライナー製造プリンターの場合の競合は韓国製のみであるが、当社のプリンターの方が性能面で優位性を発揮しているため、今後も需要拡大に期待している。スキャナーに関しては、当社のスキャナーは他社製品と比較しても安価であることから、装置導入数の増加が期待できる。更に、今後はワイヤーベンディングマシン等の導入を促進することにより、技工士の労務費用の削減も期待できるため、更なるデジタル化を進めながら業績拡大を図っていく方針である。
Q.日本の歯科医院におけるスキャナーの普及率はどれくらいか?
A.現在の普及率は15~20%程度であるが、今後は30~40%まで拡大する余地があると考えている。
Q.ワイヤー式の矯正治療の需要は今後どのように変化していくのか?
A.アライナーで治療することができない症例の場合はワイヤー式の矯正治療となることから、ワイヤー式の矯正治療の需要は今後も伸びていくと予想される。
Q.米国市場の成長ポテンシャルをどのように考えているか?
A.米国は日本と比較しても矯正治療の普及率が高く、市場規模も大きいうえ、米国市場の年間成長率が30~50%であることから、成長ポテンシャルは非常に高いと考えている。
Q.米国市場ではどのようにして業績拡大を図る方針か?
A.現在は大学歯学部との連携を進めており、学生に当社の製品を実際に利用してもらい、認知度の向上を図っていく方針である。
Q.来期以降の業績はどのように推移していく見通しか?
A.2020年頃はテレワークの普及やマスク着用の常態化を背景に、矯正バブルと呼ばれる需要の急増が見られたが、現在はその需要も一巡して市場は落ち着き、矯正バブルが崩壊しつつある。これにより、今後は年間成長率が鈍化する可能性もあるが、現在の受注状況には大きな変化がない状況であるため、問題はないと考えている。
Q.追加投資は検討しているか?
A.海外での受注体制強化や国内体制の脆弱性改善、デジタル化に向けた設備投資等を検討している。
Q.トランプ関税による影響は発生する可能性はあるか?
A.現時点では800ドル以下の少額貨物として個別配送され、非課税扱いとなっているため、関税の影響は受けてない。しかしながら、今後大量受注が発生した場合はコンテナ配送が必要となり、課税対象になる可能性がある。その場合は輸送コストとのバランスを踏まえ、個別配送とワンコンテナ配送のいずれが最適かを判断していくことで、関税の影響を最小化していく方針である。
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