7199 プレミアグループ 3Q後取材 20260304
2026/03/27
2026/03/27
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スピーカー: IR
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Q.2026年3月期3Qまでの業績をどう評価しているか?また、下方修正後の業績予想について、4Qの営業利益が前四半期比で伸びる予想となっている理由は何か?
A.売上は継続して伸長しているが、システム障害に伴う一過性費用が生じたことから、営業利益以下の通期見通しを3Qに下方修正した。システム障害に伴う一過性費用が上期に多く発生したが、3Qでは3.5億円まで減少し、4Qは8,000万円程度に収まる見込みであり、修正後の業績予想は達成できる見通しである。
また、4Qの営業利益について、当社はファイナンス事業の債権に保険を掛けており、2Qと4Qに保険履行収益が計上されるため、3Q比で大きくなりやすい構造となっている。
Q.一過性費用を除いた3Q単体の営業利益が約21億円で、4Qは保険金請求等の収益が加わることで営業利益が増加するという認識で良いか?
A.保険金請求に加えて、積み上げ型の収益モデルであるファイナンス事業のクレジット取扱高や故障保証事業の取扱高が順調に積み上がっているため、期末にかけてその分の利益も業績に寄与する。4Qは3Q比で大幅な増収は見込まないが、限界利益率が高いため、売上と比較して営業利益は大きく増加する見通しである。
Q.ファイナンス事業のクレジット取扱高について、システム障害の影響で2Qに続いて3Qも前年同期比で減少しているが、4Qの見通しはどのようになっているか?
A.上期はシステム障害の影響で延滞扱いとなった顧客が発生し、その債権回収業務の対応に営業リソースを一時的に割いたため、取扱高が減少した。3Q以降は営業活動に専念できているが、一時的に競合他社に奪われたシェアの回復には丁寧な営業活動が必要で、時間がかかると想定しているため、4Qは前年同期比でややプラス成長となる見通しである。
Q.クレジット取扱高のシェア流出は丁寧な営業活動のリソースが不十分となったことが原因か?
A.「カープレミアクラブ」の会員店以外についてはその認識で問題なく、上期は営業活動が停滞したため他社を利用する傾向が見られた。
一方で「カープレミアクラブ」の会員店は関係が構築されているため影響は軽微であった。
なお、「カープレミアクラブ」の新規会員獲得については、営業にリソースを戻せるようになった3Q以降強化している。
Q.システム障害により販売店との取引停止等の深刻な影響は出ているか?
A.障害発生当初は混乱により厳しい指摘を受けることもあったが、全体として取引停止に至るような深刻な状況ではないと認識している。
販売店は金利や手数料の安さ、対応の早さ、審査の柔軟性を重視する傾向にあるが、当社は遠隔でエンジン制御が可能な機器を車両に搭載することで審査基準を拡大したサービスを提供するなど、販売店からはいずれの点についても好評を得ている。
Q.収益計上の時期ずれが3Qで4.6億円とあるが、この収益は2027年3月期に一括で計上するのか?
A.収益計上の時期ずれはシステム障害に起因する延滞債権の増加に伴い発生したもので、顧客からの債権回収が進んだタイミングで収益が計上されるものである。そのため、2027年3月期に全額が計上されるかは現時点で不明だが、顧客からの債権回収が一定額に達した段階で収益を計上していく流れである。
Q.ファイナンス事業における利上げは2027年3月期も進めていく方針か?
A.当社の資金調達および顧客への貸出は固定金利であるため、既存債権は金利上昇の影響を受けないが、新規のクレジット契約については調達金利上昇によるスプレッド低下の影響を受けるため、2026年3月期1Qにクレジットの金利を引き上げた。
当社は将来の金利上昇を見越して厚めにクレジットの金利への転嫁を行っており、2027年3月期以降もスプレッドを維持できるよう適切なタイミングでクレジットの金利を引き上げる方針である。
Q.クレジットの金利の引き上げ幅はどのように決定しているか?
A.現在のスプレッドを下回らないことを基準としているが、市場金利が上昇してくることを踏まえれば、スプレッドを拡大できる余地もあると認識している。
Q.2027年3月期以降のクレジット取扱高の成長率は過去の水準に回復する見通しか?
A.年平均成長率はこれまで営業収益で2割、営業利益で3割という水準であり、2027年3月期の計画は未公表だが、2026年3月期の減少分を取り戻す方向で検討している。2026年3月期の本決算では4カ年の中期経営計画を発表予定であるが、従来の成長スピードから大きく後退しない内容での公表を目指している。
Q.中古車価格の高騰はクレジット取扱高に影響があるか?また、新車価格との差が縮まることで中古車の需要は減少するか?
A.単価上昇はプラス要因だが、顧客の予算都合で低価格帯の車両を選んだり支払期間を延長したりするため、クレジット取扱高への影響は限定的である。
なお、足元では新車価格も上昇しているため、中古車価格との差は縮まっていないところではあるが、仮に中古車価格が上昇しても、生活必需品であるため需要が消失することはないと認識している。
Q.故障保証事業が好調な要因は何か?
A.故障保証事業はシステム障害の影響を受けておらず、プロパー保証が「カープレミアクラブ」会員の拡大に伴い順調に推移している。
Q.プロパー保証とOEM保証の違いは何か?また、プロパー保証が伸長している理由は何か?
A.プロパー保証は当社が直接販売店に提供するもので、修理は当社提携の整備工場で行うが、OEM保証は主に大手販売店ブランドで提供される保証を当社で引き受けており、修理は販売店が持つ工場で行われることが多い。
プロパー保証は当社グループの部品で修理できるため利益率が高い上に、自社の営業努力で拡大できることから、注力して取り組んだ結果として伸長している。
Q.故障保証事業は2027年3月期以降も継続して成長する見通しで良いか?
A.その認識で問題ない。故障保証事業は大きな費用投下も不要と考えており、今後も成長していくと考えている。
Q.オートモビリティサービス事業は2026年3月期に利益率が改善しているが、2027年以降の利益率はどのような見通しか?
A.オートモビリティサービス事業は主に5つのサービスで構成されており、全体の利益率は各サービスの構成比で変動するが、2026年3月期は会費売上が中心で原価がほぼ発生しない「カープレミアクラブ」が伸長した結果、採算が改善した。利益率はソフトウェア販売も比較的高い一方で、車両販売・整備が低くなっている。
ただし、「カープレミアクラブ」会員が継続して拡大する方針であるため、オートモビリティサービス事業は2027年3月期も増収増益を見込んでいる。
Q.3Qの決算発表と同時に自社株買いを発表した理由は何か?
A.足元の株価が本来の企業価値に対して割安であると評価しており、株主への還元強化として適切なタイミングであると判断したため自社株買いを実施した。
Q.3Qの決算発表に対して投資家からはどのような反応が見られているか?
A. 3Qの下方修正について、一過性費用に対して引き下げ幅が限定的だったことに安心感を持ったとの意見が見られた。
Q.生成AIの台頭による足元の事業への影響はどのようになっているか?
A.当社は数年前からクレジット審査にAIを導入し効率化を進めているほか、従業員にもAIの活用を推奨し、資料作成や分析にも利用している。
一方で、車の購入決定は販売店との対面による信頼関係が重要であるため、AIが全ての業務を代替する脅威はないと考えている。
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